成都シネマコンプレックス

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上海を拠点に映画館事業を展開している自由時光(Free time cinema management)様から中国の四川省成都の既存映画館を全面改装して商業施設含めたシネマコンプレックスを計画する依頼を受け、2度の現地視察と打合せを経て、計画提案を行いました。

 
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Make it stand out

クライアントの要望


① 映画館ではない(No Cinema)

② 映画以外に何が可能か(New Program)

③ 表層ではない体験を(Experience)

④ 効率的な客動線(Customer Flow)

開放的で見通しが効く(スケルトンブース)

 
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既存の建物の文脈

  1. 外周は閉じた壁が強く立ち塞いでいる

  2. 映画館へのアクセスは1ヶ所に限定されている

  3. くつろぐスペースはわずかしかない

  4. 間仕切壁が隣接する機能とのつながりを妨げている

  5. 建物を取り巻く外部スペースは駐車場に使用されているだけ

  6. 2階のシネマはゆとりもなくシネマのみに閉鎖的に限定されている

  7. 1階と2階のつながりが階段のみで不十分

 
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コンセプト【cinema market】

  1. コミニティマーケット

  2. 情報のマーケット

  3. 娯楽と体験のマーケット

一般に映画館は機能上、閉鎖的な建物になります。そのため、多くが街や他のプログラムとの関係は薄く独立した場所となってしまいます。

そこで私たちは閉鎖的な映画館を開放的な街の市場のような場に変身させる提案をしました。これまでにない新しく街に開放された映画館です。それは映画館が地域のコミュニティのための新しいパブリックスペースになることを意味します。

ジグザクした天井を内外に連続して架けるマーケットのような開放的で明るい屋根(天井)をイメージした空間です。

天井の素材は、廃材の木材を利用し、さまざまな寸法・色・材種が混じり合い、安い材料・低い技術でも

特徴的で質の高い雰囲気をつくります。反射板となる庇により内部奥まで光を導く「ライトシェルフ」の技術をこの天井に応用しています。

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