佐鳴湖公園の住宅

バイオ素材による環境住宅

お施主様の未条件を引き出す提案

静岡県浜松市の佐鳴湖公園に隣接する住宅の設計が進行中です。お施主は佐鳴湖公園の自然に惹かれ、毎朝公園を散歩してから出勤する生活に憧れ、この土地をご購入されました。自然豊かな環境に面してこの公園と一体化したような住宅を目指して計画を進めています。基本計画ではお施主様の未条件(潜在したご要望やイメージ)を引き出すために与条件を整理して計画案5案をご用意しました。１つ１つの案の可能性を様々な視点から分析し、お施主様と議論を重ねてきました。その中からライフスタイルとイメージに最適な案を決め、現在基本設計が終了した段階です。これから実施設計に入り、2022年5月着工予定です。

佐鳴湖公園の環境と地形をドローン測量

佐鳴湖は、浜名湖の東方に位置する120haほどの小さな穏やかな汽水湖で、周囲に自然も多く残されており、市民の憩いの場として親しまれています。一方で、平成13年度から連続してCOD全国ワーストワンとなっていたため、様々な水質改善や生物多様性の保全の取り組みが浜松市により行われています。そこで、私たち佐鳴湖公園の環境を調査することから始めました。敷地から敷地目前に拡がる湿地帯、そして佐鳴湖までの地形をドローン測量しました。

【 建築概要 】

用途：個人住宅
所在地：静岡県浜松市
主構造形式：鉄骨造 2階建
基礎：杭基礎
敷地面積：595.00㎡
建築面積：237.77㎡
延床面積：343.93㎡
最高高さ：7.87ｍ
主要仕上げ
［外部］屋根：銅板葺き
　　　　外壁：バイオ炭ブロック積み
［内部］天井：PBの上、漆喰仕上げ