LOAM/目黒

都心のなかのスローライフ

敷地は、目黒区の高級住宅地。周辺は高い擁壁の上にさらに塀が積まれ、閉鎖的な家々が続いている。この閉鎖性を保ちつつ、環境に開いた家が実現できないかと考えた。そこでボックスを南北方向にゲート状に解体し、さらに横と縦にずらして4つのゲートが連なった構成とした。道路と隣地がある東西をゲートの壁でプライバシー・防犯・遮音をとり、南北に開放的に連続する構成が生まれた。シンプルな構成でありながら、多様なつながりを生み、庭の木々や空を大きく取り込んだ、明るく拡がりのある家になる。ゲート間の縦横のズレは、空間を多層に交差させ、光と風を導き、部屋をまたいで視線が伸びていく。多方向に広がりのある空間に、家族のつながりを生み、環境とのつながりまで感じられ、都市のスローライフを支えてくれる器となる。

 

[概要]

所在地:東京都目黒区
主な用途:戸建て住宅
敷地面積:198.80㎡
建築面積:84.40㎡
延床面積:172.84㎡
最高高さ:7.30m
階数:地上2階
構造:RC造
外装:関東ローム煉瓦、関東ローム左官仕上げ、アルミサッシ、Low-E複層ガラス

ウォークスルー動画

 
 

外観

内観(1階)

内観(2階)

 

関東ロームブロック

初めて開発に成功した関東ロームブロック。断熱性・蓄熱性・吸放湿性が高く、表情も土のような柔らかい印象です。

環境シュミレーション解析(光と通風)   

環境シュミレーションを通して日射負荷の軽減、通風の効率化など開口の位置・サイズ、空間構成を決定しています。

Previous
Previous

SHIRASU

Next
Next

賃貸住宅展示フェア2019